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【北海道中小企業の情報戦略は?】

本日は小樽市で急遽、講演を依頼されました。
そのためのパワーポイントをあれこれと作成中でしたが、
講演のお題は、どうも広い意味での「人事教育」としての情報提供のようなこと。
拡大すれば仕事上での「気付き」をどう考えるかということ。
段々と人材育成のようなことに興味分野が集中するようになってきますが、
そのための手段としては、経営者団体のセミナーなどもありますね。
外部的な情報としては非常にありがたい情報を得られますが、
業種も態様も違いがある企業が相手になるので、どんな業種にも似合う、
というようなテーマにならざるを得ない。
しかし本当に実戦的には、各社それぞれで情報戦略には違いがあるでしょう。

現代の日本のビジネスの状況で言えば、
地方の企業にとっては、首都圏などの情報との接触がやはりいちばん大切。
地域は地域だけで問題を解決することはできにくいと思うのです。
わたしどもは北海道東北で事業展開していますが、このことは強く痛感させられます。
住宅のありようとか、意識の変化についてというのがわたしの主要テーマですが、
その領域に於いても、いちばん興味深いのは
首都圏やその他地域からの移住者のみなさんの「生き方選択」です。
とくに北海道に居住していると、同じ既存の北海道人だけではなく、
こうした新たな「平成の移民」のみなさんの感受性に大きく刺激される。
結局北海道は日本全国からの移住者が作った共和国であり、
出自の違う生活文化を持ったひとびとがさまざまなライフスタイルを実践するなかで、
もっとも合理的なスタイルに「止揚」されてきたように思われるのです。
それが一種の「北海道らしさ」となっているのではないか。
特に最近は、農業の分野でもユニークな考え方の移住者に出会います。
積雪寒冷という条件に対してはそれを克服する方法が開発され
その先人の努力の上で、またあらたな「想像力」が求められている。
地方としての北海道の発展には、やはりこうした新たな発想が必要だと。
さらに距離的にはたしかに沖縄と並ぶほどに首都圏からは離れているけれど、
飛行機ではほんの1時間半程度で都心とアクセス出来るし、
そのコストのパフォーマンスの高さは、ほかの地域の比ではない。
いまやLCを利用すれば往復10,000円程度でも移動可能。
それだけ、東京ー千歳の航空路線の乗降客数は世界ナンバーワンクラス。
この移動時間と金額だけで考えれば、相当の有利な条件といえる。
北海道は青森県のとなりにあるのではなく、
首都圏にもっとも近い広大な大地、というような認識の方が現実に近いし、
発展可能性をはるかに持っていると言えると思えます。

さてそういう基本戦略の元で、どういう「戦術」でいくか、
それを地域の中での活動に活かしていくか、あるいはより広域展開とするか、
そこのところが、大いに知恵を絞るべきテーマなのでしょうね。

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